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新緑の候、雑草との戦いが始まりました

若葉が芽吹き、緑が目に映える季節になりました。そこで春の観音寺城跡の様子が気になるところです。

雑草で埋め尽くされた本谷筋

自然が活力を取り戻し始めたこの時期は、冬の殺伐とした風景が生命感溢れるものに変化し、城跡巡りの楽しさを倍増させます!・・・と言いたいところです。しかしこの本谷筋に限っては少々事情が異なります。
確かに、春風が心地良く、自然の息吹がすがすがしいこの季節は、ただ無心に歩くだけでも楽しいものです。ところがこの本谷筋では、「ただ歩く」事すらままならないほどに雑草が生い茂ってしまいます。
まずは写真をご覧ください、5月5日の状態とその1か月前の写真を比較できます。草が生える前の写真は1枚を除いて4月5日に撮影したものです。後藤下段の石垣のみ3月28日の撮影です。この1カ月間で風景が様変わりしています。

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これらの写真は、伝的場付近からお花井戸郭に至るルートを撮影したものですが、成長した雑草によって地面が全く見えません。このさき雑草の生長は勢いを増し、それは夏の終わりまで続きます。そして6月あたりからは、竹類の再生が本格化します。まさに今、植物の生命力のと戦いが強いられており、その戦いを夏の終わりまで戦い続けなくてはなりません。なお、4月5日に撮影した写真が 本谷見付の守りの風景 にもありますので、併せてご覧ください。

伝進藤邸の中段郭を経由して本谷見附に向かう

早急に道筋の草刈りを行う必要があり、良好な状態に保つにはそれなりの頻度で作業を行なわなくてはなりません。それには新な維持管理のスキームが必要になります。
そこで、本谷見附を見学するためのルートとして利用すべく、本谷見附の東側面と伝進藤邸中段郭の草刈りを行いました。これにより、伝的場→進藤・後藤間の通路→進藤中段郭→本谷見附というルートで、後藤中段・下段石垣と本谷見附を見学できます。以下の左の写真は本谷見附の東側面。右の写真は、進藤・後藤間の通路から、進藤中段郭越しに本谷見附を撮影。

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現在、本谷筋の幹線は雑草で塞がっていますが、伝進藤邸中段郭を経由する事によって、伝的場付近(後藤邸の中・下段石垣の直下)と本谷見附の間を行き来する事ができます。

新緑の候、雑草との戦いが始まりました」への4件のフィードバック

  • 11日の見学会は参加予定です
    念の為前々日か前日には他の人にも電話します
    雑草の勢いは仕方ありません。田や畑の恵みもそうですが、四季の移ろいを感じる事が、山歩きの醍醐味でもあると思います。城野さんも無理をなさらず、ご自愛下さい。

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    • コメントありがとうございます。
      11日の本谷ハイクでは今までと同じように、後藤石垣と本谷見附付近を
      案内する予定です。
      しかし見附正面のルートは足元が見えず危険なので、
      伝進藤邸の中段郭から見附東側面に入りたいと思います。
      そして同じところを引き返すか、またはお花井戸方向(上り)に抜けるかを
      思案しているところです。当日午前に行う整備の進捗にもよります。
      また参加者の意向しだいですが、できれば本丸→大石垣付近も
      案内したいと考えています。

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  •  城野さん、いつも綺麗にしていただきありがとうございます。
     5月5日午前10時頃、観音正寺から本谷筋を後藤、進藤邸まで下って見てきました。城野さんが書かれているように、雑草繁茂が始まっています。
     お怪我のない様に作業願います。

    返信
    • コメントありがとうございます。
      草の多いところでは少なくとも、梅雨の前の6月と夏が終わる
      9月頃に草を刈り取る事が必要です。
      当方ではこれを 6x9(シックスナイン)の法則と呼んでいます。
      しかし、本谷筋は激しく雑草が生い茂るので、
      年2回の草刈りでは追いつきません。
      なので夏場は無理をせず、通行困難な状態のまま放置せざるを
      得ないのではないかと考えているところです。

      返信

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