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2024年は本谷遺構お披露目の年

2024年1月、早くも後半に入りました。今年は本谷遺構お披露目の年です。

2009年くらいから本谷周辺の整備を開始し、今年でかれこれ6年目になります。ようやく遺構を覆っていた竹の刈り取りが終わり、伝後藤邸の大きな石垣が姿を現しました。目前に現れたその姿は、予想をはるかに超える豪華なものでした。この景色を捨て置く事はできません。
この姿を他の人にも見てもらいたい! その想いから、今年を本谷遺構お披露目の年と位置付け、現場の紹介を始める事にしました。新年早々チラシを用意して配布を始め、案内板の設置なども進めています。

伝後藤邸周辺を見学する事ができます。しかし・・・
全体を見ると整備が不十分なところが多く残っており、安易な立入はお奨めできません。しかし山歩きに慣れた山城愛好家の方であれば、立ち入り可能なレベルに達していると思われます。
また要所への、案内板の設置を進めています。危険性が高い場所には警告板を設置しています。道筋に置かれた「立入危険」の警告板を目にしたらその先の様子を探り、危いと思ったら引き返してください。
なお、観音寺城跡は国指定の史跡であり本谷周辺は私有地でもありますので、立ち入りの際には遺構の保全と地権者に対する配慮を怠ってはなりません。

石垣と特徴的な縄張。観音寺城跡の特徴が凝縮された本谷遺構
本谷エリアに立ち入ると、多くの石垣が目に飛び込んできます。特に伝後藤邸の石垣には圧倒されます。しかし観音寺城はそれだけではありません。山の斜面はほぼ全て削平されており自然の地形はほとんど残っていません。そしてその郭は無数の通路で結ばれており、まるで分譲住宅地のようです。
観音所城跡は日本で最初の石垣の城として特筆すべき場所ですが、この特異な縄張りも他には見られないものです。本谷遺構には石垣とこの特徴的な縄張りが凝縮された形で残されており、まさに観音寺城の本質を伝える極めて重要な場所であるといえます。

 

 

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