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観音正寺参道から伝後藤邸への直行ルート

緑化推進委員会からの情報と助言を受け、今年の観音寺城整備プロジェクトで、観音正寺の巡礼道から伝後藤邸付近に、直接入る事ができる道を通してはどうか?という案が浮上しました。これが実現すれば、既存の散策路を利用して、伝後藤邸付近を周回できるようになります。

そこでまず、35年くらい前に作成された地形図から、等高線を手掛かりに通れそうなルートを推定してみました。
地形図に橋(堰堤?)らしきものが描かれており、北側のルートはそのあたりで谷を超えるように線を引いたものです。またその南側にも等高線に沿って線を引いてみました。この地形図ではわかりませんが、このあたりも郭を経由して簡単に行き来できるかもしれません。

原図: 五個荘町史所収の地形図(本田昇氏原図を村田修三氏が修正 滋賀県庄育委員会実測図を参照して作図 1990年5月)

次に、50年くらい前に作成された観音城跡図を調べたところ、なんと先ほどの地形図で推定したルートに道が描かれているではありませんか! なるほど、等高線に沿っているのでここなら楽に歩けそうです。また古道の可能性も高く、新たな整備箇所として検討する価値はありあそうです。

原図:観音寺城跡図-観音寺城と佐々木六角氏 No1(1977年11月発刊)より

さらに、赤色立体図上に周回ルートを描き込んでみました。谷を横切る付近以外はきれいに削平地が連なっており、木竹を伐採すれば高低差の少ない広い道が現れそうです。

とは言えこれは机上での目論見にすぎず、今後の進展にはまず現地確認が必要です。

この参道からの直行ルートは、赤坂道(参道)の漢音正寺手前から北西に向かって延び、伝後藤邸の中段付近で東側通路に到達します。
以下の右の写真は東側通路に到達したあたりの写真です。写真の右側に道が分岐しているようにも見え、これが参道に繋がっているのかもしれません。左の写真はこの道の西に隣接する郭(伝後藤邸中段付近)の様子です。この2枚の写真は 2010年2月21日に撮影したものであり、現在ではもっと竹が密生しています。

下の3枚は伝後藤邸東側通路の写真です。幅3mくらいありそうな豪華な石段道が、伝後藤邸最下段から観音正寺に向かって延びています。赤坂参道から伝後藤邸中段付近に到達した後、この階段を下段まで下降ります。左の2枚 2010年2月21日、右の1枚は2008年10月13日(県教委による石垣調査前)の撮影です。

赤坂参道から伝後藤邸下段まで直行できるようにするためには、この石段道も併せて整備しなくてはなりません。

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