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眠れる森の巨大山城、改築 500年の記念イベント

当方では、約5年にわたり観音寺城跡に生い茂る木竹の伐採を行ってきましたが、ようやく伝後藤邸付近本谷遺構の主要部を目にする事ができるようになりました。そしてこの度、地権者である観音正寺様からの提案により、この城跡遺構の活用に向けての協議を開始しました。

今のところアイデア抽出の段階ですが、観音正寺様との間で「家臣の集結・石垣の城への改築から 500周年のタイミングに合わせてイベントを企画して、観音寺城の素晴らしさと佐々木六角しの偉業を紹介する」という、ゆるぎの無い方針を確認し合い、実現に向けての準備をはじめるに至りました。

そこで、いったいどんなイベントを目指すのか?かという事になるわけですが、現段階で「眠れる森の巨大山城、観音寺城跡改築 500年メモリアルイベント」(仮)と題し、次のような企画が候補にあがってきています。

1. 歴史と文化を伝えるために

・以前、石寺地区で行われていた「観音寺城イベント」の復活
・佐々木六角・観音寺城跡に関する連続講座
・城跡の現地見学会

2. 佐々木六角・観音寺城跡・観音正寺と関連付けたお祭りイベント

・六角ロック音楽祭・盆踊り大会
(個人的には、東京で若年者層に広まりつつある新しいスタイルの江州音頭に興味があります)
・六角 vs 織田信長の戦いをモチーフにした対戦ゲーム大会(参考

城跡の活用と保全とは車の両輪

いうまでもなく城跡の活用には、利用環境の保全が欠かせません。そこでその母体として、以下の手順での「観音寺城跡・活用保全協議会」の発足を画策しています。

また保全活動に際しては、国の指定史跡である事に艦み、法令や公的に策定された整備計画等との整合性に留意すると共に、関係省庁との緊密な連携を図り、相反しがちな利用環境の保全と遺構の保全との両立を目指します。

改築500年の起算根拠

鍬立て(鍬入れ)など、着工日をピンポイントで特定できる古文書は見当たりませんが、Wikipedia 六角定頼 (1523年には家臣団を本拠である観音寺城に集結するための城割を命じた)とあります。また 史跡観音寺城跡の調査と整備 – 滋賀県 (観音寺城が当主の居住する城として石垣を多用した姿に整備されたのは、修築の記録が集中する1530〜50年代)等からとあり、起算すると、2026年は着工から296~503年とあり、この時期から起算するとおおむね500年という事になります。

佐々木六角・観音寺城には有り余るほどの資源が埋蔵されており、活用に向けてのアイデアが尽きる事はありません。観音正寺さん共々、ワクワクしながら話し合いを進めているところです。

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